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災害ボランティアをしてきました

いつもはアホ話ばかりのこのブログですが、珍しく真面目な話です。
今回の震災で困っている方のために何か自分ができることはないかと思い続けて1週間。
うちの会社はこの3連休も今日しか休みがないので、今日だけでも何か役に立てることはないかと思い、市の災害ボランティアセンターに話をしました。

まずは登録をして欲しいと言われ、電話で個人情報を伝えて登録しました。
そしてその後メールで連絡が入りました。
TVの立て直しをして欲しいという内容です。
何となく想像はつきましたが、問い合わせをして話を聞くとやはり、一人暮らしのおばあさんの家で倒れてしまったテレビをテレビ台の上に立て直してほしいとのことです。
小さな作業ですが、第一弾にはちょうどいい作業だと思いすぐに連絡しました。

偉そうなタイトルで書いておきながら内容がしょぼいと思わずに、続きを読んでいただければと思います。


センターに行って訪問先の住所を書いた書類と首から提げる名札、そして訪問先に渡すセンターから依頼を受けた旨を証明する書類を受け取り、もう1人の大学生ボランティア君と待ち合わせて一緒にその家を訪ねました。
おばあさんの家の居間に入らせてもらい、状況を確認するとテレビが床に置いてあり、その横にテレビ台がありました。
テレビは32インチのブラウン管。
フレームは落ちた衝撃で壊れてしまっていましたが、画面には影響はなさそうでした。
そしてテレビ台がおそらく前のテレビのもので、25インチ程度のサイズのものでした。
震災時の揺れ自体もかなりのものでしたが、それで不安定だった部分も落下の原因になっているかと思います。
作業はほんの1分程度で終了です。
性分でしょうか。
どうせやるならなかなか掃除できないテレビ台の下の部分も拭き掃除すべきかと思いましたが、知人と作業しているわけではないですし、度を過ぎてしまう気がしてそこは控えました。
希望する位置にテレビを乗せたテレビ台を移動してあげて、動作確認をするとちゃんと見ることができていたので安心しました。

終わってから話を聞けば、震災後ケーブルテレビの業者を呼ぶことになったのですが、その時に上げてもらうようお願いしても、1人で来ているのもあって対応してもらえなかったそうです。
何度も頭を下げてお礼を述べながら、最後には「本当に、誰も助けてくれなくてねぇ。」と涙ぐみながら話をしていらっしゃいました。
玄関先でも座って何度も低く頭を下げてお礼を述べていらっしゃったのが印象的でした。
実際、「倒れたテレビを直して」という些細な依頼かもしれませんが、おばあさんにしてみれば震災から今日までテレビから情報を収集できず、この騒動の中で一人でラジオと新聞で情報を収集するしかなかったというのは非常に心細かったのではないでしょうか。
センターに依頼があったのが昨日ということで、それまでは業者を頼りにしていたのだと思います。

センターに戻るとすでにおばあさんから連絡を受けていたそうで、おばあさんから預かった集めた古切手を渡すと、そこでもセンターの方は連絡を取っています。
当初訪問先に渡す紙をもらったあたりで実感していましたが、こういう処置を取ってトラブルを防ごうとしているのがよく伝わりました。
こういうボランティア活動の場合、それらの行動で自分を信用していないのか?と思う方が野暮なものです。
今は善意を装った犯罪も多いですし、純粋な協力者がそれに巻き込まれないための配慮と取るべきでしょう。



宮城、福島の方々は今本当に大変な状況に置かれていると思います。
そこでは自衛隊、消防等の災害対策のプロ、ボランティア経験の豊富な方が行って支援をされる分にはお役に立てるでしょうが、自分のような素人が行ってもかえって邪魔になると思います。
その辺りの話はネット上でもあちこちに挙がっていると思います。
また自分のように仕事をしながらでも何かをしたいと思っても、そこまで動けないのが実情ではないでしょうか。

何かしたいと思っている方は募金という手も当然あります。
しかしもう一度自分の身近なところで、震災で困っている方がいないか探してみてはどうでしょうか。
東日本の多くの地域で大小の差こそあれど被害は出ています。
その被害で困っている方もまだいるかもしれません。
その方達の助けになってあげることでも、十分人の助けになっているはずです。

今自分にできること、それがたとえ些細なことでも始めてみてはどうでしょうか。

なおうちの自治体も避難されてきた福島の方を受け入れする可能性があるとのことで、関東圏ですと各自治体でその動きが出てくる可能性があります。
そうなるとボランティアの手がかなり必要になってくるそうです。
その機会にボランティア活動に参加されてもいいかと思います。


皆で助け合いながらこの難局を乗り切りたいものです。




余談
真面目な話の後ですみません。
真面目なことをしてもアホなのは変わりません。
この記事のUP直前にiPadの電源が切れて、一度全て消えてます(ーー;
まさかこの記事までオチがつくとは・・・
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NO NAME

身近な所で、できることをやる。おそらくこれが関東の人間のとるべき姿勢であり、それを実践したathohさんの姿に、とても暖かな気持ちになりました。
先の地震後、普段は落ち着いた文章を書く方のブログで、汚い言葉をみたりして、イヤな気分になることが多い中、救われる思いです。私もできることをしようと思います。

ところで
「なおうちの自治体も非難されてきた」
非難→避難ではないでしょうか?

by NO NAME (2011-03-21 21:06) 

ahtoh

>>NO NAMEさん
コメント及び文章校正ありがとうございます。
自分も活動を始める前は、相手の受け取り方を理解できないまま、ただできることをしようと思って行動していました。
しかし、お手伝いさせていただいたおばあさんの感謝する姿があまりにも印象に残り、twitterの文字数では書ききれずブログで記事に書かせてもらいました。

ご指摘をいただいた件は誤字です。
修正しておきます。
by ahtoh (2011-03-21 21:27) 

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